レジデンスプログラム参加アーティスト5名による先月末に行われた展覧会の様子をお伝えします。
スウェーデン人アーティスト Stina Laveniusによる個展「Studies of a body」は、滞在住居の座敷で10月24日(土)から29日(木)に開催されました。
ジュリアさん同様に、今夏に大学を卒業したばかりのスティナさん。大学時代から探求している男性らしさや女性らしさにおける「性」をテーマに、住居での展示発表となり、日用品を取り入れたインスタレーション作品を展示しました。
今まで使用されてこなかった床の間やお仏壇入れ。スタイリッシュで古風なガラス張りのお仏壇入れは、スティナさんにはグラスを飾る棚に見えたらしいです。今回は本来のあるべき姿を尊重しながらも、海外アーティストによって新たなスペースとして活用することができたように思えます。
自身をモデルに、自然に寝ている姿を上から写真に収めた後、描いたペインティングを敷布団の上に配置した作品。細部を省略した描き方は、寝ているポーズによって女性にも男性にも見え、性別の曖昧さが垣間見えます。
黒のジャケットは男性らしさの象徴として描かれていました。黒のジャケットを羽織った男性が、ジャケットを脱ぎ、性別が曖昧なまま眠りにつくというような一連性のある作品になりました。
天気にも恵まれた今回のアーティストトーク。ツアー形式のトークでは、二丈松末の街並みを歩きながら各展示スペースを巡りました。来場者のみなさん、参加いただきありがとうございました!
「Studies of a body」個展のご案内
Stina Lavenius プロフィール